今回は、カトマンズでの交通ルールについての記事を書いていきたいと思います。
カトマンズでは交通ルールが厳格化
カトマンズでは、最近交通ルールが厳格化されています。新年の4月14日(ネパールの暦は西暦とは違います)のからは、緊急時以外はクラクションを鳴らしてはいけないというルールが追加されました。
そして、4月28日からは歩行者は横断歩道以外のところで、道路を横断してはいけないというルールが作られ、5月30日からは取り締まりが始まっています。
この横断歩道以外のところを渡ってはいけないというルール。5月30日から6月3日の5日間で、カトマンズ市内で取り締まった人数はなんと13387人!罰金は200ルピーとのこと。
詳しいニュースは、「Over 13,000 jaywalkers booked in past 5 days - Capital - The Kathmandu Post」を見てください。
この5日間で250万ルピー以上のお金が、交通警察によって徴収されたということ。これを考えると、こういう取り締まりをすると、ネパールって財政がかなり潤うんじゃないかしらなんて思ってしまいました。
交通マナーが良くなって、国の財政が潤う!もう言うことなしじゃないですか!
今まではどうだったのかというと…
日本人から見ると、
・緊急時にクラクションを鳴らしてはいけない。
・横断歩道以外のところで道路を横断してはいけない。
この2つのルールって、「今さら?」というか、当たり前すぎて「はぁ?」というほどのルールだと思います。横断歩道以外のところで道路を横断してはいけないなんて、日本なら幼稚園生でも知っていること。
そんなルールが今更できるなんて、今まではどうだったの?というと、ネパール人は好き勝手にクラクションを鳴らし、好きな時に好きなタイミングで4車線の一方通行の道を横断していたのです。
クラクションは「どけよ!こら!」とか「早く進めよ!」とかの意思表示の時に鳴らしていたので、少し前のカトマンズ市内はクラクションの音が鳴りやまないほど。
そして、横断歩道については、ネパール人は「横断歩道」という認識がありませんでした。まぁ、カトマンズ市内の横断歩道は、ほぼ消えかけていて、どこに横断歩道があるのかわからないことも多いし、カトマンズ盆地外では横断歩道なんて、ほとんどないし。
見事に消えかけている横断歩道。初見でこの横断歩道を探すのって、難しすぎ!
見事に消えかけている横断歩道。初見でこの横断歩道を探すのって、難しすぎ!
こんな消えかけている横断歩道を探すのって、半端なく難しいですよね。
でも、片道2車線のラジンパットとか一方通行で4車線のカンティパトなどを、好きなタイミングで横断されると、車やバイク側としては怖くて仕方がない!
でも、片道2車線のラジンパットとか一方通行で4車線のカンティパトなどを、好きなタイミングで横断されると、車やバイク側としては怖くて仕方がない!
ネパール人って、歩道を歩かずになぜかあえて車道を歩いたり(たぶん広くて歩きやすいから)、歩道橋があるのに、あえて下の道を横断したりするんですよね。
ルールは嫌だという人はいますが。
こんな感じでカトマンズの交通ルールは厳格化されてきています。私は、とても良いことだと思うんです。
やっぱり、交通ルールはある程度守られないと、危ない。本当に危ない。車やバイクが急増しているからこそ、交通ルールは厳しくしておかないと、人の命に係わることですから。
でも、ネパール人の中には「ネパールはルールがないところが良かったのに。ルールばかりで息苦しい。」のように言う人もいます。
まぁ、今まで好き勝手に生きてきて、いきなりルールを守れと言われても、いきぐるしいのはわかりますが、本音を言うと「それなら村に行けば?」と言いたくなります。(ネパールにお邪魔させてもらっている日本人が言うな!お前ネパール人じゃないだろ!って話ですが)
ネパール人もみんな便利な生活をしたい。先進国のような生活がしたいんです。ネパール人の欧米への憧れ度は異常ですから。車もバイクも必要だし。それなのに、便利な生活をしたいけれど、ルールは守らないっていうのは、そりゃ無理な話ですよね。
まぁ、そんなところがネパール人らしいんですけど(笑)。
ニュースの通り、まだまだ横断歩道以外のところを好き勝手わたっている人は多いので、みんな横断歩道を渡るようになってくれると良いのですが。
というか、ネパール政府!こんなルールを施行する前に、横断歩道の数を増やして、消えかかっている横断歩道はペイントし直しておいてよ!初めて行く場所だと、どこに横断歩道があるかわからないじゃない!